=@TIFF= | しなもん日記

=@TIFF=

スケジュールの関係で行けるかどうか分からなかったので、前売り券は買えず、当日券で東京国際映画祭行きました。当日券で行くのははじめて。
ここ数年、TIFFには行っておらず、久々の参加だったと思うのですが、何か、規模が縮小されている、、、当日券のため朝から六本木に行ったので、お目当て作品の上映が始まるまで、時間が合う他の作品を見ようと思っていたのですが、昼間の上映がすごく少ない、、、開催直後の日曜だというのに、、、しょうがないので、喫茶店で読書したり買い物したりご飯食べたりで時間潰しました。結局、潰すってほどには余らなかったですが。
加えて、朝寝坊した影響で携帯電話を自宅に忘れて出掛けたので、誰にも連絡出来ないというトホホ状態でしたが、知り合いには会場で無事会えましたヾ(´ー`)ノ
観たのは下記2本。いずれも上映後に監督のティーチインがありました。他にも上映スケジュールで確認したら観たいものあったのですが、今回は予定が合わず、、、残念です。
●パーフェクト・ゲーム
韓国映画。日本でも活躍した中日のソン・ドンヨル投手と、その先輩で韓国で国民的スターだったチェ・ドンウォン投手、野球選手として因縁づけられた2人の死闘とも呼べる直接対決と、彼らを取り巻くチームやファンを描いた映画です。
自分はソン・ドンヨルを演じたヤン・ドングン(以下YDG)のファンなのでこの映画を観ようと思っただけで、実のところあまり期待していなかった上に、韓国公開時のチラシを貰っていたにも関わらず、主演がチェ・ドンウォン役のチョ・スンウ氏だったのもすっかり失念しているという有様でした。でも、期待していなかったけど、すっごく面白かったです。序盤はあまりのめり込めず、特に野球に興味のない新米女性記者にイライラしっぱなしだったのですが(その後の展開のためとはいえ、仕事なのにあまりにアホなことばっかするのでホントにイライラした、、、)中盤、ドンヨルの真意が伝わって来るあたりから、ものすごくぐっと来てしまって。そこからは涙が~、止まらない~ってカンジでした。ドンウォンとドンヨルの微妙な関係というのがとても面白いですし、チームメイトのエピソードも、定番ながら、とても良かったです。最後の方は何だかロッキーみたいな雰囲気になっちゃってたけど、BGM含め。個人的に気になったのは、当時の韓国プロ野球ではどの程度の乱闘になると退場者が出るのだろうか、ということかな。ティーチインでその辺質問する人がいれば良かったのに、時間と延長のことしか出なかった。。。あと、観客部分にかなりCGが使われていたけど、実際にはエキストラは何人くらい動員したのかも気になったかな。
YDGは今回、未経験だった野球をイチからやり、かなり体重も増やして、丸顔になろうと努力した様子が伺えました。丸い上にパーマもりもりで、女の子とのエピソードとか一切ないし、カワイイ度は『グランプリ』の方が上でしたけど、作品としては『パーフェクト・ゲーム』の方が面白く、また、ドンヨルの気持ちがひしひし伝わって来るシーンがいくつもあり、とても良かったです。
●人類滅亡報告書
同じく韓国映画。SFオムニバス作品。Mさんからリュ・スンボム出るよ~と聞いたのと、キム・ジウン監督の名前があったので観ることにしました。タイトルをちゃんと覚えてなくて、チケットカウンターで「人類滅亡計画を~」と言ってしまいました^^;
3本のオムニバス構成、最初の『素晴らしい新世界』をイム・ピルソン監督、真ん中の『天上の被造物』がキム・ジウン監督、最後の『ハッピーバースデー』がイム監督に加えて一部シーンがクレジットはしていないけれどもキム監督が担当したということで共同での制作とのこと。3つの映画はそれぞれテイストが異なるのですが、タイトルの「人類滅亡報告書」という部分で繋がっている、と思いました。あと、いずれも映像がエッジ利いててかなり好みでした。
『素晴らしい新世界』ゾンビもの。血飛沫が苦手な方は眼を瞑りましょう。自分には血飛沫より汚物のが凄いっていう印象でしたが。リュ・スンボムは小汚い風貌になればなるほど魅力的、、、タイトルから塚本監督の『鉄男』を思い出しちゃいました。
『天上の被造物』ロボットもの。映画祭スケジュールのスチールはこちらの作品です。哲学的な内容で、1つめのエピソードと打って変わって静謐な雰囲気にガラリと変わりましたので、まあ、興味ない人は眠かったろうな、と、、、隣の男性がポップコーン食べる→寝る(寝息が耳障りになるほど映画本編が静かなもので、、、)→ポップコーン食べる→寝るの繰り返しでした、、、わたしはロボットものが大好きなので、興味深く観ました。もうちょっとツッコんでくれたらな~と思いつつ、好きな内容でした。
『ハッピー・バースデー』小惑星衝突もの。一番SFぽいかな?ブラックコメディ要素が強く、かなり笑いました。最後のはオマージュだそうです、ま、そりゃそうですよね。ペ・ドゥナをひさびさにスクリーンで観ましたが、相変わらず童顔でかわいかったです。
ティーチインのときにイム監督が日本のSF作品について触れていたのですが、日本でも、実写というか、普通の邦画枠としてはSF作品はそんなに多くはないような気が。アニメと特撮は沢山あるけど。『MEMORIES』の話してたけど、95年作品だから、もう17年も前じゃん。近年でもアニメ特撮枠なら良作も、それなりにヒット作も作られてると思います。自分の子供時代は、アニメ特撮漫画小説の影響でSFがめっちゃ身近だったな、その頃に比べるとSF自体が下火になりつつあるかもしれないけど、もともと、アニメ特撮作品(ただ、アニメ特撮に関してはほとんどの人が子供時代で卒業してしまう)とハリウッドの一部メジャー作品を除けば、好きな人が好きってジャンルな気もする。